八重山地方より竹富島のアンツクが届きました。
アンツクはよく知られた呼び名ですが各島や地域で呼び方も少しずつ違うようです。
竹富島ではアンック、アンクと「ン」にアクセントをおいてつまった発音に近いそうです。
アンックは、形や素材はいろいろですが、畑や山、海での仕事へ出る際にお昼ご飯や作業道具などを入れて、肩や腰に下げるなど持ち歩くための入れ物。大きさもいろいろあり各自で作っていたとのこと。
そのまま木に吊り下げておいたり、帰りはまた違うものを入れて持ち帰るなど出来、重宝したそうです。
竹富島ではアダンがとても多かったため気根の部分アダナシで作られることがほとんどだったそうですが、その他ではクロツグの幹のフガラ、ユウナなど繊維状になる植物が利用できます。
最近ではアダンが少なくなっていることもあり丈夫であることから月桃の茎、苧麻から取れる繊維を使って作っています。