益子の日下田正さんは、家業である紺屋を営みご自身は織物をつくっておられます。 様々な素材を使われていると思いますが、木綿の糸を作っています。 長年温めていた考えであった地元での綿の栽培。 戦後すぐくらいまでは各家の畑で育てているところも多く、糸を染めてくれないかとよく家業である紺屋に持ち込まれていたそうです。 紺屋もそう珍しかったというわけでは。。と話す正さん。 その当時で印象に残っていたのは、茶色い色をした綿だそうです。 数年かけて採れるようになり、今では白いものと茶色いものどちらも育てています。 この綿に草木染や藍で染めた糸をまぜ、またとない風合いのある織物が出来上がります。 正さんの元で織物を学んだり草木染をされたりする皆さんとつくりあげていきます。 工房で正さんとお話ししていると、何が当たり前なのかだんだん分からなくなってきます。。 織りあがったものをみていると、色に関わらずとてもまぶしくみえます。 複雑な糸や織りの質感や色合いからでしょうか。



