奥会津の汁杓子

檜枝岐(ひのえまた)村は、奥会津でも南の群馬県と隣り合わせ。
尾瀬にもまたがる自然豊かな場所。冬は大変雪深く厳しそうです。
渓谷とブナなどの森林に囲まれ、スキー場や温泉場があります。

木工所では、加工品としてはこね鉢や曲げわっぱなどが知られているようです。
この汁杓子も優れもので、一体型に削られています。
わずかにくの字に曲がっているのが、使いやすく優しい形。
煮豆などにはビッタリなんだよな〜

柄の所などは機械で削っているのかと思ったら、手作業とのこと。
追加でお願いしようと思い聞いてみると、材料である木を取ることが諸事情で難しいことと作り手がいないとのことで、もう作っていないのだとか、、、。
それでも食い下がる私でしたが、今後の可能性もゼロに近いとのこと、、、とても残念です。
そう簡単に誰もが教わったからといって、早く量産できるものではないことが分かりました。(当たり前ですよね)
東北でもおそらく作っている方は、他にいらっしゃるかもしれないのですが、これほど安価に提供していただくのは厳しいかもしれません。
これがなくなっても誰かが困るほどではない、他にも作っている所はあるだろう、他にも似たようなものはあるだろう、、、それはそうなのですが、そうしてその場所から作れるものがまた一つ無くなっていくのかと。
材料ありき人ありきですし、環境ありき生活ありき需要ありき、すべて揃わなくてはものづくりの継続は難しい、、、今さらですが教えてもらった気がします。

 

→ 標 しもと 

奥会津の秋

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福島県奥会津地方を再び訪ねました。
会津市内から、ぐんぐんと山の中に入っていきます。
地形がかわるにつれ天候もかわったり、天気雨も多かったです。日中は陽射しが強いですが、朝晩は冷え込みます。

紅葉もすすんで、いろいろな種類の木が色づいている景色は美しいです。
奥会津一帯は、ブナの原生林があることでも有名ですが、ケヤキ、杉、ミズキ、白樺、栃…などなど、少しでも見分けがついたらなあと、いつも思います。

厳しい冬への準備を急ぐ集落の方々。スキー場も多い豪雪地帯。
農閑期の手作業として盛んな、山ブドウ、クルミ、マタタビ、ヒロロ、藁、あけび細工。もともと太い竹が育ちにくい地だったそうで、他の素材での細工が盛んになったのでしょうか。
マタタビのカゴを作っていらっしゃるお家から、カボチャをいただきました。嬉しい秋のごちそうです。

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昭和町ではからむし織りが、展示されていました。からむしは、苧麻(ちょま)と呼ばれる植物の繊維のことで、越後上布や小千谷縮の原料になります。とても薄くて軽く、蒸し暑い日本の夏に適した布ができあがります。

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会津市から会津坂下、奥会津へ進む道には、桐細工、桐たんすや桐下駄、お琴などの看板が目立ちます。
外にさらすのは、渋をぬいているそうで、表面が黒くなっていました。数年干してから加工するそうです。
自然にはがれた樹皮もきれいです。

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