木曽平沢から奈良井、松本へ

先日のお休みに木曽平沢を訪ねました。
新宿からバスが出ており、とても便利。諏訪湖、塩尻駅へ。塩尻宿は、中山道の一部木曽路の最初の宿場町。
この辺りからぶどう畑が目に入ります。収穫がほぼ終えた頃でしょうか。随分低く育てられていて、収穫はとても大変そう、、、
洗馬宿、本山宿、山道に入っていきます。この日は雨の予報でしたが、この辺りでは山のような変わりやすい天気でした。
次は贄川宿、隣の奈良井宿までの間に、漆の工房が多い木曽平沢があります。宿場町は幅の広い道ですが、宿と宿の道中は地形の変化があり面白いところ。人は少ないですが、旅人が行き交う道だったらか心地よく歩けます。

  

(こちらは以前の写真)

江戸時代の中山道では、東海道に比べ道が厳しくないということから女性や子供の旅人が多かったそうです。
櫛(漆塗りや細工のあるものも)や曲げ物を土産にしていたそうです。
他には豊富な木材を利用し今に続く、塗り物、ろくろ細工、桶や樽、下駄などなど。


帰りは松本に寄りました。
民藝館は、市の中心から少し離れたところ。2階からはお隣さんのぶどう畑。
沖縄のやきものと工芸の企画展の他、常設として東北や信州のやきものが多く見れて嬉しい限り。
今は無くなってしまいましたが長野県にはかつて20ほどの窯場があったそうです。
松代、洗馬、染屋、高遠などの品ものが展示されていました。
また、東北は宮城の堤、山形の成島、秋田の白岩、岩手の長島などの甕類。こちらも今はない産地があります。

→ 標 しもと 

木曽漆器 箸

漆は、不思議ですし分かりずらいことも多いです。
高価な印象もあり、扱いもどうしたら良いのか…そんな印象があると思います。

私もそう思っていますし、なかなか手が出ないもの…
ですが陶磁器にはかえがたい木のぬくもりがあり、魅力があることも確かです。
実家にねむっているものだったり、骨董市などの古いものは安価で良いものがたくさん出回っているので、その辺から漆器をとりいれていくのもいいかも、、、
陶磁器よりも強いとききますので、試しに使ってみては!

そんなわけで私もまだ知らないことの多い漆。木曽では、お椀などを仕入れたいと思うものの、塗り師さんたちに話を伺うだけにとどまりました。
そんな中、木曽檜を使った箸が目にとまります。
各工房で様々な種類の箸をつくっているわけですが、シンプルで使いやすくそれでいてそれほど高くないものは、以外と大きな物流にはのらないもの…
こういった箸は以外と見かけないなあ、、、と思いました。

写真では色が少し違ってみえるのですが、朱の色は”うるみ”と呼ばれ、赤っぽい茶色といった感じです。
木曽の工房で、とてもきれいだったのでみるようになりました。
もちろんうるみといってもいろいろな色があります。
黒と赤の色両方をいれるとこの色ができるそうで、色は細かい粒のようなもので色が”交じって”新たな色になるということではないそうです。
こちらの箸は、スキ漆(色の入っていないうるし)を塗り、乾かし、表面に凹凸をつくるためやすりをかけ、吸わなくなるまでもう一度塗り、上に仕上げの漆を1−2回かけているそうです。

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こちらのお箸は、ちょっとよそゆき顔かな?!
さらに手間のかかった作業をされています。
スキ漆を塗り重ねること5回、なが塗りと呼ばれる仕上げは2回。
乾かす段階で色むらができぬよう、回転する機械を使い、漆が乾くには湿気と適温が必要なので(不思議!)ムロへ。
ゆっくり乾かすのにも2日はかかるそうです。
もちろん一本一本の手作業...
それから、この箸の先の部分はツルツルしないように、木曽の下地などに使われてきた”錆び土”を少し混ぜているのだそう。
細かい仕事に聞いているだけで気が遠くなります・・・
また私は、漆にちゃぽんとつけているのですか?と質問、刷毛で一本一本塗っているのだとか・・・
安易な発想がでてしまいました!すみません!

ちなみに、箸の素地自体は同じものだと思います。
とても軽いです。

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