益子焼の里からほど近く、竹細工の関根さんを訪ねました。
かつては農作業の傍ら、必要なカゴやザルはどちらでもつくっていたようですが、今は関根さんくらいになってしまったとか。関根さんは、60年以上も続けていらっしゃるベテランの方。来月85歳になられるそうです。
関根さんが使用されるのは、主に真竹と孟宗竹。
真竹の、割る裂く作業はすべて手作業です。
まるで柔らかいものを扱っているかのような、やさしい手さばき。
他をみていても作業ができるほど、身体にしみ込んでいます。
作業はリズミカルにすすんでいきます。
竹は一年分を、11〜12月に刈り取ってしまいます。
日陰の山あいにねかせて乾燥させていくそうです。
関根さんのザルやカゴは、竹の表皮と内側の部分を組み合わせたものが多いです。
一枚一枚違っていますので、使い込むうちに独自の風合いがでてきます。
しばらくは青竹や生木の感じを楽しめます。
そして、だんだんと薄い茶色から飴色に変わっていきます。
ツヤもでてきますし、水仕事に使われるようですと、なお黒みを帯びてきて変化にとびます。
いい具合にシナリが生まれ、竹の強さとしなやかさが味わえます。


息子さんは、山椒のすりこぎ棒や竹の昆虫を作っていらっしゃいます。
すりこぎ棒といえば山椒ですが、自然にすこしすれたものを食べることで、殺菌作用がはたらくそうです。
昔の人の知恵ですね。
山椒の木も、秋から冬にかけて山に入って一年分をとってくるのだそうです。
ほかにも、アケビのつるを使ったものなども作っていらっしゃいます。
少しずつでもご紹介できれば、と思います!
お家でとれた、トマトを使った冷やしうどんや西瓜もいただいてしまいました〜
夏に最高のおいしさでした!ありがとうございました!

→ 標 しもと