竹富島のほうき

ソテツの葉を前に、まっちゃんおばさんとフガラ(マーニと呼ばれるクロツグの幹の部分。繊維状に覆われる)を乾燥させている所をみせて頂いたみっちゃんさん。
今回ほうきをつくっていただきました。
急な申し出に対応して頂いてありがとうございました!
竹富島から送られてきたかと思うと、うれしいかぎりです。

竹富島では大きな台風などで島が高波にあうと、塩害で植物、特に若い部分は成長ができなくなってしまうそう。
どの地方の民具や編組品をつくる方に伺っても、材料の確保と準備の方がつくる作業よりも大変だと皆さんおっしゃいます。
材料によっては年に一度だけ、花をつける前に収穫した方がよいものなど。
状態の良いものは用意するのは、さらに目を配る必要があります。
また材料によってはすぐに編まなくてはならないもの、準備しておけば大丈夫なもの、乾燥させてから使えるものなど、さまざま。
いくつかの材料を組み合わせるとなると、さらなる手間になりそう...
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こちらは、マーニとその幹の部分。見えづらいのですが、黒く覆われている部分を”フガラ”と呼んでいます。

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まっちゃんおばさんによれば、ソテツの若い葉とそうでないものとでは、”しなり”具合に違いが出るのだそう。
ソテツの葉は、強いけれど少ししっとりした感触でもあり、形も一度曲がってしまってもまたいい形に戻るので、ポキッと折れることはなさそうです。
ソテツの”ポーシ(竹富島での呼び方みたいです)”ほうきは、土間で薪でごはんを炊いていた頃などは、土間の掃除やかまどのすす払いなどによく使われていたとか。地元の年配の方にとっては懐かしいのだそう。
また資料館の方から伺った話しによると、御嶽(オン又はウタキと呼ばれる祭りごとが行なわれる場所)での行事の際は、近くに生えているソテツから葉をとってきては掃くことにもあるそうです。
竹富島の御嶽は鳥居がありました。とても神聖な場所とされています。
本当は写真をとってはいけないのではないかと思うのですが、、、あまりにも場所の雰囲気がよかったので。
大丈夫かな??

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→ 標 しもと 

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